面白かったあ〜!!
どっぷりと京極夏彦先生の沼に浸かってました。
京極夏彦先生
狐花
京極夏彦先生が、歌舞伎で上演するために書かれた作品なのですが
「〝憑き物落とし〟中禅寺洲齋が渦巻く謎に挑む。」
とか書かれてたら読むしかなかろう!
ってなって借りてきました。
実は昨日、書き出しだけ読んだんですよ。
で、朝起きて、即、読み始めてしまいました!
歌舞伎で上演するために書かれたんだな〜!ってよく分かる作品でしたね。
文章を読んでると、色彩豊かな風景が脳裏に描き出されるので、舞台で表現されるとどうなるんだろう、とワクワクするし、登場人物の会話で物語が進むので(良い意味で京極先生作品らしいですよね)あちこち舞台装置を展開せずとも自然に話が進むし、歌舞伎の話らしいエッセンスが散りばめられながらも中禅寺洲齋という魅力的なキャラクターが話を〆てくれる期待感があって、楽しい253ページでしたー!
百鬼夜行シリーズがお好きな方、百鬼夜行シリーズが気になるけど分厚いから手に取りにくいという方。
読んで!!
楽しいよ!
これですっかり京極夏彦先生の世界に脳が支配されてしまったくさかんむり。
もっと!もっとだ!
ということで
京極夏彦先生
書楼弔堂 破暁
「古今東西の書物が集う墓場。移ろい行く時代の中で迷える者達。誰かが〈探書〉に訪れる時、一冊の虚は実になる。」
帯文の、これが全てです!
明治20年が舞台で、難しく感じるかもしれないんですが、よく考えてください。
るろうに剣心の時代です!
誰かが〈探書〉に訪れる、とありますが、探書に訪れる人、るろうに剣心に出てくる人だったりします!(志々雄とかじゃなく、実在の人物)
近代文学の関係者も出てきて、実在の本が沢山出てくるので、こちらの作品は知識があればあるほど楽しい!
近代文学をある程度知っていたり、文豪ストレイドッグスとかるろうに剣心を読んでいたり、幕末の史実が好きな方は、この探書してる人物は誰だ!?と、ワクワクしながらページを捲ることになるでしょう。
くさかんむりはそうだった!
結果めっちゃ楽しかったんですよ〜!
498ページ、楽しく読み切りました。
全体を柔らか〜く、現在に舞台を移したら「お探しものは図書室まで」になるかも。
弔堂も京極堂も本屋さんなんですが、行けるとしたら私は弔堂に行きたいです!
京極堂こと中禅寺秋彦氏は大好きなんですけど、弔堂の方が喋ってくれるし、物腰が柔らかいし、その人のための1冊を勧めてくれますからね。
はー。
力強く語ってしまいました。
とにかく丸一日読書してたんですが、あっと言うまでしたね。
読書の秋はかくあるべし。
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